開発

1. 目標の設定


2. 達成するための方法を調べる


3. 計画立案


4. 基礎実験


5. ステージアップ実験


6. 量産検討、量産技術開発


開発の手順はいろいろあると思いますが、当社が指向する方法を述べます。


1. 目標の設定


なるべく高い目標を立てます。中途半端な目標は完成しても量産化のゴールにつながらないことが多いためです。
自分で目標を達成した時のイメージを膨らませ、本当に必要か、欲しいかを考えます。
出口はいくつも設定します(製品A、製品B、異業種製品C、特許ライセンス・・・)、一つの出口では、失敗した時に成果がゼロになります。
コストは試算の2倍、売り上げは目標の10%から計算し、いつから利益が出るか、それでよいか検討します。


2. 達成するための方法を調べる


文献、異業種含め調査します。
近いことを考えている研究機関や人にはコンタクトし、情報やアドバイスをもらいます。
自然の営みや身の回りで近い現象はないか調べます。(参考になることが多い)
それらの方法で必ずできるか、よく考えます。


3. 計画立案


達成するための技術、アプローチを2つ以上用意します。計画の完成度で開発の成否が決まります。
・あらかじめ、1つの技術が失敗したことを考え、次になにをするか、それもNGだったらなにをするか‥
 とことん考えてそれらの連携した計画にします。
 間違っていてもよいのでメカニズムを考え、それに沿って体系的に計画を立てます。(そうすると実験で必ず見えてくるものがある)
・直列的な計画(結果をみて次を考える)はNGです。
最初にすぐできる味見実験を計画します。


4. 基礎実験


ぜんぶ確認しなくても基礎的な味見実験で見えてくるものが多いです。
得られた結果で、必要あればメカニズム修正をします。(これが想定内であり、当初計画に盛り込まれていることが必要)
メカニズムを確認する分析を行います。


5. ステージアップ実験


メカニズムを明確にする中でプロセスを確立していきます。
結果から何がわかるか、必ず早くまとめておきます。後で整理しようなどと思っていると細かいところを忘れてしまいます。


6. 量産検討、量産技術開発


コストや品質が目標に入るためのプロセス開発をします。
上記を進めていれば、達成できないことはまずありません。