洗浄

洗浄技術セミナー、洗浄技術通信講座の予定

【2025年1月】

洗浄の基礎と洗浄実務におけるポイント
  ~洗浄メカニズムとトラブル対策事例~

・2025年1月29日(水) 10:30~16:30
 Webセミナーになります





セミナー実績


・某工科短期大学にて洗浄技術講座を3年間実施
・その他、企業への出張セミナーや、会場&webでのセミナー多数実施
・聴講者のレベルや業種、聞きたい内容によりアレンジいたします

セミナー概要

 本セミナーでは幅広い知識だけでなく、なぜそうなるのかという洗浄のメカニズムを理解いただくことに注力しております。洗浄の現場で出会う現象に対応し、高品質洗浄を達成するには大変重要になります。
 まず洗浄の基礎では、汚れの種類、装置や工場設備を考慮して洗浄の概工程を決める方法、および工程設計の基本や注意点をわかりやすく紹介していきます。
 次に湿式洗浄のメカニズムを詳しく説明します。単一の液の中でも濡れや剥離、再付着防止などいくつもの作用があって汚れが除去されていきますが、これらをなるべく数値で評価します。例えばエクセルを使っての再付着防止シミュレーションや、ハンセン溶解度パラメーターを活用した具体的な洗浄液の選定や調整方法についても述べます。さらに超音波等の機械力の洗浄メカニズムと使用方法、注意点を説明いたします。
 乾式洗浄や(乾式+湿式)洗浄でもメカニズムと利用方法を説明します。
また実際にあった洗浄不良と対策例を示しながら、不良発生時の推奨対応方法を説明します。
 洗浄メカニズムに沿った最適洗浄工程であっても量産では日々の変動を管理する必要があります。洗浄液だけでなく装置や純水などの現場でできる簡易評価方法を説明します。

習得できる知識

・洗浄のメカニズムがわかる
・湿式・乾式の洗浄工程の組み立て方法、管理方法がわかる
・洗浄の簡易評価ができる
・洗浄不良への対応方法がわかる


セミナー具体例


1. 洗浄の基礎

(1)汚れの種類と洗浄工程
(2)水系洗浄の知っておくべきこと
(3)市販洗浄液の例


ファイルを開く

洗浄技術(初歩)

洗浄技術(初歩編)をUPしましたので参照ください。
まずは洗浄に興味をもっていただけると幸いです。

2. 湿式洗浄の除去メカニズム

(1)5つの基本工程と3つの分離メカニズム
  a. 濡れ
  b. 分離
    ・剥離、エッチング
    ・溶解
    ・分解
  c. 分散、再付着防止
  d. 排出(リンス)
  e. 乾燥
(2)水系洗浄
  a. 洗浄剤について
    ・界面活性剤と酸、アルカリの働き
    ・DLVO理論応用による汚れ剥離と再付着防止    
    ・電位- pH図応用によるエッチング
  b. 排出(リンス)
    ・PIV応用による排出効率向上
  c. 乾燥、除電
(3)準水系洗浄、非水系洗浄、エマルジョン洗浄
  a. 洗浄剤について
    ・ハンセン溶解度パラメーター(HSP)応用による溶剤選定
  b. 排出(リンス)
  c. 乾燥、除電
(4)市販洗浄液選定方法の例

3. 湿式洗浄装置、治具

(1)超音波(メガソニック)
   a. 超音波洗浄メカニズム
   b. 異物大きさと周波数の目安
     c. 超音波洗浄の改善
(2)その他の機械力印加洗浄
     a. スクラブ
     b. ジェットスプレー
     c. 二流体シャワー
(3)治具    
   a. 治具の種類
     b. 使用時の注意点   

4. 乾式洗浄の除去メカニズム

(1) プラズマ(減圧/大気圧)
(2) UV、オゾン
(3) レーザー
(4) アイス、ドライアイス、エアロゾル
(5) コロナ、光による除電

4.(乾式+湿式)洗浄の除去メカニズム

(1) アッシング → 熱硫酸
(2) UV → オゾン水
(3) オゾンガス → 水洗浄

5.洗浄不良と対策

(1) 洗浄液選定起因の不良
(2) アルカリ洗浄液管理起因の不良
(3) 同一洗浄槽での異材質混合流動起因の不良
(4) 純水バクテリア起因の不良
(5) 超音波ダメージ起因の不良
(6) 温水引上げ時の汚染起因の不良
(7) その他の不良例

6.現場でできる簡易の品質評価方法

(1) 製品の簡易評価
(2) 洗浄液の簡易評価
(3) 純水の簡易評価
(4) 洗浄装置の簡易評価

7.高品質洗浄への取り組み

(1) 湿式洗浄
  a. 5つの基本工程の評価と改善
  b. 超音波洗浄の改善
(2) 乾式洗浄
(3) 洗浄工程の管理
  a. 日々の記録・解析
  b. 装置(純水製造装置、洗浄装置)の管理注意点